超短編ストーリー 第12話 データ化

2020年5月7日超短編ストーリー,執筆作品

5月3日
その部屋が気になり始める
【理由】
・深夜に必ず電気が点いている
・この辺りは、深夜は大体の家が真っ暗(生活が規則正しい模様)
・隣のコンビニが駐車場が広く店が奥にあるので隣のアパートのあの一室は横から見えて、明かりがとても目立つ。

5月4日
・人の動いている影を確認。
・机に座って作業してる模様。
・何か勉強してるのか?

5月5日
・部屋から出てきた人と会う
・30歳くらいの男。
・ワンルームだからあの住人ならひとり暮らしと仮定。

5月7日
・夜中、コンビニで会う。
・会釈してみたが気づかれなかった。
・名前をポストで確認。

5月8日
・また夜中、コンビニで会った。
・会釈すると応えてくれた。
※次はいつも何を勉強しているのか聞いてみることとする

5月9日
特になし

5月10日
コンビニで会う。
・趣味の事をしているだけで、勉強ではないとのこと。
・何の趣味なのかが気になる

以上が彼の調べたその部屋の【住人データ】だった。

彼のパソコンには、このように人の記録で一杯だ。
彼は仕事柄、パソコンでデータとして残すのが好きな男だった。
いつの間にかそのコンビニに行く目的が、データの内容をより詳細にする為になっていた。

いつものコンビニで彼はその部屋の住人とまた会い、少し会話した。

「気になっていたんですが、夜中寝ないんですか?いつ寝てるんですか?」

「あなたの寝ている時間に合わせてるんですよ。私が寝ていたら、研究の成果を出しにくいでしょう?」

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