超短編ストーリー 第13話 星に願いを

2020年5月8日超短編ストーリー,執筆作品

青年は今日誕生日だったが、嬉しい出来事は何も無く…。
もう少しで日付が変わりそうだった。

部屋のベランダで、夜空を眺めていた。

「はぁ…」

思わず漏れるため息。

「あ!流れ星だ!」

綺麗だったが、すぐに消えた。

(早すぎて願い事する時間もあったもんじゃないな…)

そう思っていると、突然目の前になんの前触れもなく女性が突然現れた!

「ど~も!初めまして~!お呼び?」

「あ、あなたは….?」

「あ!君初めて?!ま、最初は誰でも初めてだけど!」

「何がです?全く透き通ってもないから幽霊ではなさそうだが…わけが分からない…」

「時間無いから一言で説明するよ!私、天の使いね!君、自分の誕生日の終わりの丁度5分前、一秒のズレも無くきっかりに「ため息」出したのね!それって、私達天の使いに会える為の条件なのよ。というわけで願いをひとつだけ言ってみて!叶えてあげる!時間無いよ!!ちなみにあと4分だよ!」

(わけは分からないがこの状況を逃しては勿体ない、だがあと4分あるらしいから、よく考えよう…よく…)

「あと3分でーす!」

(んー…)

「あと2分ですよー!」

(これでいっか….)

「僕と付き合って下さい」

「わぉ….」

その天の使いはとても綺麗だったので、青年は全く思い浮かばなかったらこれにしようと思っていたのだ。

「いいよ」
照れながら天の使いは応えた。


かくして、普通の青年と、天の使いのお付き合いが始まったわけだが。



青年は、付き合って一週間もしないうちに、来年の誕生日を待つようになっていた。

-自分だけとは限らない-

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