超短編ストーリー 第3話 古民家

2020年4月26日超短編ストーリー,執筆作品

僕は散歩が大好きだよ。

時間があれば散歩へ出かけるので、趣味と言っても過言じゃないよ。

歩くルートは大体決まっているよ。皆、そうでしょう?

僕の場合、部屋から少し歩いた住宅街の中の緑道だよ。

その道を歩いているだけで気分が晴れやかになるよ。


たまに猫が目の前を横切るよ。

緑道の道沿いに一件、近隣の家と一線を画するような見た目の古びた古民家があるんだ。その家の猫だよ。


たまに人ともすれ違うよ。

今日は老夫婦とすれ違い様、軽くおじぎをしたよ。


相手が自分の事を知らない人でも、お辞儀すると応えてくれる人も居るから、どうせならお辞儀はした方がいいよ。

ほら、応えてくれたよ。

古民家を過ぎて、しばらく歩くと国道に出るよ。

そこが僕の散歩道の折り返し地点だよ。


帰り道、古民家の前でさっきの老夫婦とまた会ったよ。

今度はちょっとだけ勇気を出して挨拶してみたよ。


おじいちゃんの方が応えてくれたよ。

「あれ、帰ってきたのか○○」


今日は調子が良い日みたいで思い出してくれたよ、息子のことを。

僕はこの緑道の散歩が大好きだよ。

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