超短編ストーリー 第4話 空き缶

2020年4月26日超短編ストーリー,執筆作品

小学校の下校の時間。

あっちゃんとさっちゃんが帰り道の緑道を歩いていると、古民家と新築アパートの間にある電柱近くで、落ちている赤い空き缶を見つけた。

「あー!誰だろうね。こんな所に空き缶捨てた人!」

さっちゃんがいうなり、あっちゃんはそれを拾おうとした。

「なにこれー!」

あっちゃんは言った。

「どうしたの?」

さっちゃんは聞いた。

「取れないの!」

「え?なんで?」

今度はさっちゃんがそれを手に取ろうとした。

「本当だ!取れない!」

微動だにしない空き缶!

まるで頑固親父が座っているよう!


一方、その中で話す二人・・・
「やっぱり空き缶とやらに擬態させなきゃよかったんじゃないですかね・・・。誰も気にしないから大丈夫だなんて上のやつらいってましたけど、さっきからたいへん気にされてますよ」

「気にするな。発見されたところでこれを動かそうなんてこの惑星の者には無理なのだから」

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