日常幸せストーリー 第17話 サングラスをかけた犬

2020年5月18日日常幸せストーリー,執筆作品

今、馬券場近くの公園に友人と来ている。公園の中には大正ロマン風の建物の洋食屋がある。
「あそこのレストラン素敵!」
友人がレストランをうっとり眺めながらつぶやく。
「今日のレースが当たったら、あそこで奢るよ!」
その場のノリで答える。
当たるわけないんだけど…。
「ねぇ、あれ!」
友人の指差した方向を見るとなんとサングラスをかけた犬が2匹いる!迷彩柄の洋服もお洒落に着こなしている。
私と友人はその犬に近づいていった。
「可愛い~」
「お洒落なワンちゃん!」
「触ってもいいですか?」
と言い、飼い主さんを見上げると2匹のワンちゃんと同じ迷彩柄の洋服を着てサングラスをかけた、ちょい悪オヤジという感じの人だった。
「いいですよー!」
見た目に反して優しい声の持ち主だった。
「写真もいいですか?」
「どうぞどうぞ!ほらお前たち、こっちを向きなさい」
親切にワンちゃんたちの顔が正面に来るように誘導してくれた。
パシャパシャ
2枚ほど撮らせてもらった。
「ありがとうございます!」
と一礼して私達は馬券場へ向かった。

今日は七夕賞のレースだ!
ずっと応援している雌馬を単勝100円で買う。
私も友人も競馬では100円しか使わないことに決めている。負けても落ちこまないようにだ。
「スタートしました!」
画面上にレースが写し出されて馬券場にいる人たちの目が真剣になる。私の応援している雌馬が後ろから、ドンドン前にいる馬を追い越していく。
「行け~!」

追い抜いた!一位だ!
「当たった~」
馬券場にいるおじさんたちの鋭い視線が私に向けられた。

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