超短編ストーリー 第34話 ただの出会い

2020年5月29日超短編ストーリー,執筆作品

昼過ぎの森林公園。小さな子から中学生くらいの子まで、沢山の子供達が野球やサッカーなどをしていた。
あっちゃんとみきおくんは端っこの方でカラーボールを投げっこをしていた。二人は幼稚園児だったので仕方ない事だが、みきおくんの投げたボールはあっちゃんがあんまり行って欲しくない草むらの方向へよく飛んでいた。毎回探す羽目になるので疲れる。

「なるべくこっちに投げないでね~」
「うん」
またボールは草むらへ。とりにいくあっちゃん。またすぐにみつからず、探すあっちゃん。すると草むらの木陰に女の子がしゃがんでいるのが見えた。
「なにをしているの?」
あっちゃんが聞いた。
「そこの道でボール見えたからとりにきたの」
「え、見せてくれる?」
「はい」
「あ、それ僕たちのボールだ!」
「あぁ、はい!」
「ありがとう」

幼児の頃、どうやってその子と知り合ったかなんて殆ど誰も覚えてないだろう。
あっちゃんとさっちゃんは今でも何故かよく覚えている。











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