日常幸せストーリー 第27話 子猫⑦

日常幸せストーリー

「はい!」
オリンピックをでてすぐに彼女の携帯が鳴った。
「Nにいるの?今から行くから。」
そう言って電話を切ると私のほうに向いて
「彼がNにいるって。一緒に行こう!」
「うん!」
私たちはNのある方向に急ぎ足で歩きだした。Nとは私たちのお気に入りの名曲喫茶で外観は蔦に覆われていて中は赤いベルベットのカーテンとソファー、シャンデリア、銅像、絵画、各テーブルに可愛らしい花が飾ってある素敵な店だ。この店の雰囲気にぴったりの素敵なマダムもいる。
「いらっしゃいませ。」
レースのブラウスに花柄のロングスカートの素敵なマダムがお出迎えしてくれた。奥で彼が手をあげるのが見えた。それを察知したマダムが彼のいる席に私たちを案内してくれた。
「ホットレモネード」
「ロシアティー」
「かしこまりました。」
マダムが注文を承けてにこやかに立ち去った。
「どっちにしたの?」
彼が身をのりだして聞いてきた。
「2匹に会うまではチャトラをもらおうと思っていたの。いざ会ってみたら、どちらも可愛いすぎて迷いに迷って黒とらにした。骨格がしっかりしていて丈夫そうだったし。」
「いくに似てるんだよ。」
「へぇー、それは会うのが楽しみ!」
「幾松に似てるから名前は彦松にした。彦はハンサムという意味もあるし。」
そういったあとに別の名前が思い浮かんだ。
「あっ、夢二でもよかったな。」
「そっちもいいね!」
彼と彼女は同時に言った。

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