日常幸せストーリー 第35話 子猫⑮

日常幸せストーリー,執筆作品

週3日は家に人が集まって飲むようになった。家が小料理屋状態。みんなが子猫の夢二を撫でて可愛いがってくれるから夢二もみんなが来るのを心待ちにしているようでドアのノックの音がする前に玄関前で待っていたりする。みんなが帰る時は玄関まで見送るという接待ぶり。夢二は人が大好きな子猫になった。
仕事が休みの日は夢二を引き取る前に元飼い主さんと待ち合わせた喫茶店に夢二を連れて行った。今日は商店街の中にあるオープンカフェに連れて行こう!
ワンちゃんを連れた人がよくここでお茶をしていて私も夢二を連れて行きたいと思っていた。ワンちゃんOKなら猫ちゃんだっていいよね?
ドキドキしながら店内に入りコーヒーを注文しに行く。
「外の席で飲むので猫連れでも大丈夫ですか?」
「はい!」
可愛いカフェ店員さんがにっこり笑って夢二のほうに視線を移す。店内にいた人たちもにっこりした表情で夢二に視線を向ける。
外のテーブルに腰を下ろし、キャリーバックの中から夢二を膝の上においた途端に通りがかりの人に声をかけられた。
「猫ちゃん、可愛いですね!触ってもいいですか?」
「どうぞ!」
「私もいいですか?」
次々と人が集まってきた。夢二は臆することなくのどをゴロゴロ鳴らして上機嫌だった。商店街を歩く人たちの中に夢二の元飼い主さんを見つけて声をかけた。
「まぁ!人にあげた猫って中々会えないものだけど、こうして会えると嬉しいわね!あなたにあげてよかったわ!」
「にゃ~」
「返事してる!」
「えー、すごいね!」
待ち合わせしていた友人が目を丸くして驚いていた。
猫ってすごいな。存在自体が人を幸せにする。

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